おとなしく、しずかに書きます。
女性を助ける
あまり詳しくは書けませんが、
最近仕事の関係である女性を知ることとなります。
その女性は、
両親はすでに亡くなり、実家もなく、
夫とは離婚、一人娘とも疎遠になっています。
ずっと一人で生きてきました。50代です。
そして、病気を抱えています。
無職です。
なにかにすがりたい気持ちからか、
服の下にはお守りをいくつもつけています。
安全ピンで下着に留めたり、
首から下げたり…
異様にも思いましたが、
それよりなにより見放すことができませんでした。
どうしても、
今いる場所から違う場所に行かなければいけないと。
でも、自分じゃどうしていいかわからない。
もう一人、
彼女のことを心配してくれていた女性がいました。
その方と協力して、どうにかしましょうと。
次のアパートをまず探すことに。
ただ、保証人になってくれる方はいません。
借りられるのか…
彼女は、バリバリ仕事をしてきたそうです。
お金は、持っていたようです。
300万円以上あれば大丈夫と不動産屋に言われ、
保証人なしでアパートを借りることができました。
気付かれちゃまずい人もいたようで、
私達も慎重に事を進めました。
家電を一切持っていないと言うので、
たまたまうちの息子がアパートを引き払って帰って来てたので、
冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなどを使ってもらうことにしました。
「お金はいりませんからね」と、私も助かって一石二鳥です。
引っ越しの車も手配し、
いざ引っ越し当日。
息子に事情を説明して、協力してもらうことに。
家電製品を2人で車に積んで彼女の住んでいる場所へ。
一度通り過ぎて、周りを確認。
誰もいないことを確認して外に下ろします。
そして、私達はすぐ帰る。
その一時間後に、引っ越しの車が来て、
あっという間に荷物を乗せてもらって引き払ったそうです。
荷物が少なかったので早かったんだと思います。
ただ、驚いたことは、
私と息子が搬入した30分後に、
”来るかもね”と予想していた人が見に来てます。
外に、家電があるのでなにか動きがあったようだと、
会社?に連絡します。
そして、そちらの人がその1時間半後に見に来ます。
その時には、すでにもぬけの殻です。
キセキでした!
誰にも会わずに、見つからずに、
彼女は消えてしまいました。
私が、彼女とつながっていることも、
誰もなにも知りません。
犯罪でもなんでもなく、
彼女が、悪いことをしているでもありません。
ただ、世の中がやさしくないだけです。
メールと電話番号しか知りませんが、
なんとか生きていってほしいと思います。
今どこで、どうしているのか…住所も知りません。
協力したもう一人の彼女から、
仕事を紹介してもらって働き始めたと、
それだけ聞きました。
最近、こんなドキドキすることなかったです。
微力ながら、少し手を差し伸べただけですが…。
大きいことはできませんが、
小さなことからでも…
ここまで生きたんだからなにかしなさいと、
背中を押されてる気がします。
その彼女は、ずっと一人で生きてます。
そういうことも含め、
私自身に、
”気づき”や”学び”が増えてる気がします。
この話は、ここまでにしておきます。