今週のお題「告白します」
鉄の灰皿を履く
20代の頃の職場は、課で20人くらいでした。
あの頃は、1990年代で、
本当に飲み会が多かったです。
私は、飲み方だけは大人になれてなくて、
思い出したくもない失敗の数々(>_<)
まだこれは、かわいい話です。
ある時の、飲み会です。
一次会で、もうすでに酔ってしまった私は、
「次に行くぞー!」「はーい」で、帰る準備を。
なぜか、下駄箱の上段にこれが置いてあったんですねー。
鉄の灰皿を一つずつ下ろして2個並べます。
そして、その中に足を入れます。
靴だと思い込んでます。
https://shop.r10s.jp/esp-store/cabinet/03283768/img60416916.jpg
「歩けなーい 。なんで⁉ 歩けませーん。」と、私。
重くて一歩が出ないんですね。
先輩の女性に、
「Aちゃん!それ、灰皿!!」と言われます。
その言われた場面、覚えてます(・・;)
爆笑されてるみなさんの声も覚えてます。
4年いた職場でしたが、ずっと言われ続けました。
鉄の灰皿履く人って、見たことありますか(笑)
ある時の居酒屋では、
木の丸太のイスだということを忘れていて、
背もたれがあると思って...
スローモーションのように後ろに倒れて、
店内爆笑だったりと...やらかしてます(笑)
同僚の女性が行方不明に
↑上記の職場にいた時の、
別の課にいた同い歳のMちゃんの話です。
服装は地味で、おとなしい感じの彼女。
同じ頃に入ったこともあり、
食堂で一緒にお昼食べたりして、
仲良くなりました。
ある日、休みの日に会おうということになり、
喫茶店で待ち合せます。
そこは、彼女が指定してきたお店です。
ふつうにガラス張りのオープンなお洒落なお店で、
なんの違和感もなく中に入りました。
でも、入ってすぐになにか違和感を感じました。
彼女は、お店の中の人達とほとんど知り合いで、
年齢もいろいろです。
私とテーブルに座り、
「私ね、この人達と出会って、すごくよかったの。
みんな、いい人達でね…」
と話し始めます。
私の方を、みなさんが見ます。
私…なんか、おかしいと思い始めます。
私に言います。
「私ね、このビデを見てすごく感動したの。
だから、○○ちゃんも是非見てほしくて。」
ん?なになに、これ勧誘?
自分が落ち込んだ時に、
すごく救われたと’‘Mちゃん‘’が言います。
「私ね、このビデオ見て、
自分より不幸な人が世の中にはこんなにいるんだと思って…」と。
私は、ふーーん、へーーーーと聞いてました。
私は、
「ビデオなんて見なくても大丈夫だから。
自分が不幸だなんて思ってないし。」と
断りましたが、
周りにいた、ちょっと年上の人達までが、
見るだけ見てみたら!としつこく言います。
テーブルに何台かテレビがあり、仕切られていて、
あーーもうこういう感じに連れて来られるんだなと察しました。
そこにいるみなさんが、
「見たら感動するから」と言います。
「ビデオ、何分なんですか?」
と聞いたら、30分くらいと言います。
くどいので、はいはい、じゃあ見てみましょうかと、
ヘッドホンして見てみました。
終わったら、周りに人が集まってきて、
‘’Mちゃん‘’が、
「どう、よかったでしょう。」と。
私には、まったく響かず。
海外の飢えに苦しむ子供たちの映像だったり…
その辺は覚えています。
「よかったでしょう!」
という‘’Mちゃん‘’がわかりませんでした。
普通は、みんな泣くらしいと聞かされます。
いやいや、それはその人の感じ方次第ですが、
泣くほどのことでもなく、私はまったくでした。
ということで、
私は用事あるからと逃げるように帰りました。
あれから、職場では、
私が‘’Mちゃん‘’に「大丈夫なの?」と
話しかけては心配してました。
でも、彼女は心酔するようにのめり込んでいってる感じでした。
私に言います。
「次のゴールデンウイークに、
富士山の方で何泊か泊まりで研修があるの。」
私にも行かないかと誘われましたが、
当然断りました。
私とは、それが最後の会話でした。
ゴールデンウイーク明けに、
彼女が仕事に来なくて、
実家の方からもいなくなったということで、
私のフロアでは噂になっていました。
捜索願を出すとか出さないとか...
彼女は、いったいどこに行ってどうなったんでしょう。
職場の人が話していたのは、
某有名になったA教だったんじゃないかと…。
今回の「今週のお題」で、ふと思い出してしまいました。
’Mちゃん‘’、幸せならいいのですが...