私の母は82歳で、 今も細々と店をやっています。
そこに来るお客さんだったり、 お茶飲み友達の話です。
母を見て、お前じゃない
最近、母に聞いた話です。
ある日、90歳のおじいちゃんが娘に乗せてもらって、
母の店に買い物に来ました。
そのおじいちゃんとは、生まれ育った地域が同じですから、
小さい時から母はよーく知ってます。
おじいちゃんも母のことはよーく知ってます。
母は隣町くらいのところにお嫁に来て、
そのおじいちゃんはお客さんとして店に来てたので、
大人になっても、当然お互い顔見知りです。
そのおじいちゃん、年末にいるものがあったので、
久しぶりに買いに来たそうです。
それと、母の顔も久しぶりだし見たかったみたいです。
私の母は、生まれ育ったところの人達からは、
ひっこと呼ばれていました。
「いたかー」と玄関に入ってくるおじいちゃん。
「いたよー」と母。
母は、奥の部屋から店に出てきます。
すると、そのおじいちゃんが、母を見て、
「なあじゃねんだて。ばあちゃんいたかー」
と、ここからおかしな二人の会話になります^^
この辺りの新潟弁でいきます。
母:
ばあちゃんいたかって、なに言ってんだー
ばあちゃんなんて、わたしらて=
おじいちゃん:
ちごてば、なあじゃねんだて。(ちがう。あんたじゃない。)
ばあちゃんのとこに来たんだて。
ばあちゃん、いねんだか。(いないの?)
ばあちゃん、呼んできてくれや。
母:
ここのうちのばあちゃんなんて、わたしらて。
あんた何言ってんだー
小さい時から知ってるねっかて。
おじいちゃん:
なあが、ここのうちのばあちゃんだってかー
ちがうろー、そんが顔じゃねかったて(ちがう、そんな顔じゃなかった)
なあは、ここんちのだれになるんだー
母:
ここんちのばあちゃんになるこてー
わたしが、ひっこらて!
82になったばあちゃんらて!
おめさん、さっきからなに言ってんのー
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母の話し方もおかしくて、漫才聞いてるようでした(笑)
この会話のやり取りが繰り返され、
おじいちゃんはまだ不思議そうではありましたが、
やっと母のことをひっこだとわかってくれたそうです。
年寄りと話すとわけがわからん!と
82歳の母が言います(笑)
いやお前じゃない!、私だ!で、玄関先で結構な時間だったと。
でも、今回のこの会話って、
私の母がここのうちのおばあちゃんに
見えなかったってことですよね。
若く見られたってことです、きっと。
という話をして、母はにっこりしてました(^-^)
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母は、同年代からすると、しみ、しわが少ないと思います。
「なに使ってるのー」とおばあちゃん達から言われてます。
まだ、美意識あるってことはいいですね。
母の答えは、
「体にいいもの食べてればいいんじゃないの。
肌は、上からじゃなくて中からきれいに。」
だそうです。
農家さんからいただく野菜がいいんだと
よく言っています。
店に来る同じ82歳の夫婦は、
お昼はほとんど毎日カップラーメンだそうです。
それはどうなんだろうね、と母は言います。
高齢の方々は、もう料理作るのが面倒だと言います。
私も、そんなときはありますが…。
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母にも、こんな感じに野菜料理を作って置いてきます。
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まだ、未知ですが、
母のように野菜や体にいいものを気にして食べてる人と、
カップラーメンでお昼を済ませている人と、
今のところ生きてる長さは同じなので、
母は研究だと言ってます。
医療費でいったら、
そのご夫婦より断然母がかかっていませんが、
寿命はわからないよねと言ってます。
私も何がいいのか見届けます(^-^)