令和ですが、もう少し続きます
私の母は、実家で1人暮らしです。
築84年になる家に住んでいます。
仏壇も立派なものが入っています。
仏壇には、私の祖父母、そして父の位牌があります。
毎月、亡くなった父の月命日に、
お寺さんからお経をあげてもらってます。
その時に、「御布施」として中にお金を入れて、
座布団の脇に置いておきます。
現在一般的にいわれるお布施は、
葬儀などで僧侶に感謝の気持ちでお渡しするお金という意味です。
お布施は、本尊に捧げるもので、お坊さんの懐に入るわけではなく、
むしろお寺のために使われるということです。
具体的にはお寺の修繕や管理、お寺のお坊さんやそのご家族、お寺
で行われる行事の費用などに使われます。
お寺に関するいろいろな活動を支える手段となるものです。
母は、嫁いだ時からのやり方でずっとしています。
この地域でも、隣り近所でも、
毎月お経をあげてもらってる家は、もう少ないそうです。
母は、生きてできるうちは毎月来てもらうんだと言います。
父のことが、好きだったととりましょう。
私も間に合えば、その日は実家に行くようにして、
手を合わせています。
▲母が白い紙で折ったものに、
「御布施 ○○○○」と書きます。
下は兄の名前を書きます。
筆ペンで書くわけですが、
これが、書けません!
筆ペンなんて、もう書くことないですよね。
書き方見て練習しますが、うまく書けません。
ハンコでも印刷でもいいんでしょうけど、
母はここにこだわります。
母は、字がうまいのですが、
指が曲がってしまってうまく書けないんです。
いつも、苦戦して私が書き上げますが...もう、気持ちです、
下手だろうが感謝の気持ちですからと。
もう、これからは故人との向き合い方も
変わってくることはわかります。
我が家でさえ、神棚も仏壇もありません。
私は50代ですが、私達世代でもすでに神仏との関わり方が、
変わってきてると思います。
この毎月の「お布施」ですが、
母が生きてるうちは、
母の思うようにしてあげたいと思います。
母がいなくなったら、
仏壇もどうやっていくことになるんでしょう。
今年のお盆はコロナもあって、いろいろな形で
迎えることになるんでしょうね。