いっぴつじ blog

日々のことをひつじが一筆かきます。

中学の時、創作ダンスの授業で彼女をグループに!

今週のお題「傘」

 

今もあるのでしょうか。

私の中学の時は、体育の授業で「創作ダンス」が

ありました。

 

それは中三の時の話です。

 

創作ダンスは、グループを作り、みんなで曲を選択して、それに振り付けをして、みんなの前で披露する。

そんな感じだったと思います。

 

体育の顧問の先生から、グループのリーダーの私に、

「Hさんをあなたのグループに入れてあげてくれないかな。お願い。」と。

 

私はHさんとは、中三でクラスが一緒になったのです。

そこまでのいきさつがわからなかったので、私は何もわかりませんでした。

でも、クラスでは、男子からも女子からもさけられていて、休み時間も一人でいる感じでした。

 

私も見ていれば察します。そういう感じなんだなと。

でも、私、そういうクラスのみんなが許せないとこがありました。

 

かわいそうだなと、そんなふうに見ていた自分もいやなんですが、

でも、仲良くはできなくて。

 

体育の先生にそうお願いされて、たまたま私のグループはやさしい人たちだったので、

先生にこう言われて...と説明したら、いいよと。

 

そして、まずダンスの曲決めだね、とみんなで話し合いが始まって、

「雨にぬれても」になりました。

 

Raindrops keep  fallin on my head

で始まる曲です。

 

これに、みんなで色付きの透明な傘持って踊ろうってことにしました。

曲に合わせて、次々にパッパッパッと傘を開いていったり、

楽しく踊ったことを覚えています。

 

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Hさんを避けていた人たちは、

「あーうちのグループじゃなくてよかった」って感じでしたけど。

 

何時間か練習しての発表会の後、

体育の先生に、「ありがとう」と言われたことが忘れられません。

 

私は、いじめる行為自体が嫌いだったので、クラスの一部が嫌いでした。

そんな人たちに、はむかっていたら、

私もやられてたんでしょうけど。

はむかいたい気持ちはやまやまでした。

 

Hさんがみんなから避けられることは、卒業まで続いていました。

私は、Hさんが困ったときは手を差し伸べたつもりです。

 

中学卒業から別々の道に進み、Hさんとも会うことはありませんでした。

 

それが、20歳の時に、Hさんとたまたまその辺のスーパーでばったり会ったんです。

そのときに、言われたんです。

「私中学の時、〇〇さんに助けてもらって、本当にうれしかった。

 いつか、ありがとうって言わなきゃって思ってたんだよ。」と。

 

突然、言われて驚きました。

後からじわじわと私の記憶がよみがえってきて、そうだ、

創作ダンスで傘さして「雨にぬれても」踊ったよね。

 

それが、まっさきに浮かんでなつかしくなりました。

大したことしたつもりはなかったのに、

そんなふうに思っててくれたことに嬉しくなりました。

 

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「雨にぬれても」

この歌詞、いい歌詞なんです。

 

雨が降るくらいでふさいだりしないし

もうすぐ幸せが私に会いに来るはずってこと

泣いたってなんにもならないし

私は自由だし

心配することもない

 

あの中学の時に、この曲の選択で踊れたことも意味があったかもね、Hさん!

 

しばらくして、Hさんが、結婚して子供を連れているのを見て、

心からよかったって思いました。